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PET検査とは |
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PETとは、Positron Emission Tomography(ポジトロン・エミッション・トモグラフィ:陽電子放射断層撮影)といい、ことばの頭文字をとった略語で、ペットと読みます。
ポジトロン(陽電子)という放射線を出す物質(放射性同位元素)を含んだくすりを注射し、そこから出る放射線をPET装置で検出することによって、くすりが体内分布している様子を画像化して病気を診断する検査法で、生体機能の「はたらき」を画像化します。 |
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出典:https://www.tn-sanso.co.jp/jp/closeup/water-18o.html |
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PET-CT検査とは |
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一方、X線CT(X線断層撮影法)は、身体の外からX線をあてて通り抜けたX線を測定し、X線の形、すなわち臓器の「かたち」を画像化する検査です。
PET/CT装置はPETとX線CTを連結した装置で、くすりの投与後に、PET画像とX線CT画像を撮影します。
PETで「はたらき」を、X線CTで「かたち」を画像化し、両者を組み合わせた情報が得られます。 |
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PET-CT検査しくみ その1・PET検査のためのお薬をつくる |
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検査用お薬の製造プロセス |
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がん細胞はブドウ糖がお好き |
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がん細胞はブドウ糖を多く取り込む性質があります、その性質を利用して体内のガンの有無や位置、大きさなどを調べることができます。 |
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ポジトロンとは |
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ガンマー線を発するポジトロンとガン細胞が消費するブドウ塘を結合してトレーサーといわれるお薬[18F-fluorodeoxy glucose(フルオロデオキシグルコース、FDG)]を製造します。
このお薬を体内に注射するとガン細胞はこのお薬を取り込み、ガン、脳、心筋に集まります、そこでガン細胞の場所が解ります、この場所からガンマー線が放出されます。
このガンマー線をPET装置が感知してガンの様子を画像にします。
ポジトロンといわれる放射性同位元素は放射線(ガンマー線)を出しますが自然に放射能は減っていきます。放射能が半分になる時間を半減期と言います。
PET検査で使う放射性同位元素は半減期が短いためにすぐに減ってしまうので、原則として病院内にサクロトロンという機械を設置して院内で製造されます。
ちなみに、トレーサーに使われる[18F(フッ素)・ポジトロン]の半減期は110分ほどです。
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検査用お薬の製造 |
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ポジトロンを発生する装置がサイクロトロンです。そしてブドウ塘と結合してお薬[18F-fluorodeoxy glucose(フルオロデオキシグルコース、FDG)]を製造します。
サイクロトロン、ブドウ糖を結合する合成装置、品質管理装置からはそれぞれ放射線が出ます。このため、厚さ1.5M以上のコンクリートの壁で出来た部屋、遮蔽材で作られたBox(ホットセル)に設置されています。
出来たおくすりは薬剤投与装置で検査を受ける患者さんの体内に注射されます。
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PET-CT検査しくみ その2・画像診断 |
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PET-CT装置と画像解析処理ステム |
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PET-CT装置で画像データを生成します。そのデータは画像解析処理システムで診断に必要な画像となります。
シーメンス社のTrue Point Biograph 16 という装置が導入されています。
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