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■ストックホルムの密使

佐々木譲(著)、発行:新潮社

大東亜戦争の末期。連合国はそれぞれが国益をいかに有利に戦争を進めるか。日本はどのようにして戦争を終結するかの秘密の研究プロジェクトが進んでいた。日本海軍のインテリジェンス(注1)になくてはならない秘密情報を携えストックホルムから日本に向かう密使・森四郎とコワレスキの冒険活劇がストーリーです。1944年6月2日、パリーのピガール広場に近いナイトクラブの裏の秘密の賭場、ストックホルムのコメンドルスガーテンの通りの帝国海軍駐スエーデン武官室、そして東京・目黒の海軍技術研究所のそれぞれから物語ははじまる。

(注1)インテリジェンス
Intelligenceは知性・情報などと訳されていますすが、適切な直訳がなく、カタカナ書きで「インテリジェンス」と用いられることが多いと考えられます。
手島龍三氏や佐藤優氏の言説によく出てくる言葉です。
元・CIA分析官の Sherman Kent による「インテリジェンス」という言葉の定義を紹介します。
@政治(政策決定)に利用する為に加工(分析・評価)された情報 A情報の収集・分析・評価を行なう専門の組織 B情報の収集・分析・活用等の一連のプロセス と定義しています。
@は知識・情報としてのインテリジェンス、Aは組織としてのインテリジェンス、Bは情報活動としてのインテリジェンス、とも言い換えられます。
まず、Aの「情報の収集・分析・評価を行なう専門の組織」は、普通にCIAなどの情報組織そのものを表しています。
また、@の「政治(政策決定)に利用する為に加工(分析・評価)された情報」は、生の情報・データ(information)を政治(政策決定)の役に立つような形に加工(分析・評価・整理)した情報・データ、ということになります。
わたくしは@の意味で使いました。

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