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平成22年決算を読み解く

医療施設特別会計平成22年度歳入支出決算(損益計算書)が日本赤十字社北海道支社から発表になりました。支部のHPから資料を抜粋して分析を試し見ました。

平成22年度の医業収入(企業会計でいう売上高)は125億2千2百万円。前年よりも14億9千7百万円、増収になりました。
上記の収入に対する医事費用は117億9千5百万円。前年より3億2千百万円、少なくなっています
従って、昨年は4億4千8百万円の赤字でしたが、今期の医療事業利益は7億2千7百万円の黒字を計上することが出来ました。
平成20年1月、病院の全内科医退職が発表されてから、今期、初めて病院の決算は黒字になりました。振り返ってみると長い苦難の道でした。
院長先生、はじめ、医師、看護師、コメディカルそして関係者の努力の積み重ねと思っています。
北見赤十字病院の近隣に旭川、釧路などの病院があります。
北見の医業事業利益が7億2千7百万円、旭川・4億5千8百万円、釧路・1億9千6百万円となっています。また利益率は北見・5.8%、旭川・3.3%、釧路・2.1%です。北見がいずれもトップになって居ます。いかに効率的経営がなされているかが解ります。
肺がんの発見や診察は旭川まで行かなければ治療を受けることが出来ないのが現実です。呼吸器科を独立部門にするのにも多くの費用が掛かります。
病院にはまだまだやらなければならないことがあります。それには資金が必要です。利益を内部に充分に留保して、やり遂げなければなりません。
健全黒字体質をなお一層、押し進めることが病院の新たなる目標になると考えます。
同病院には特別交付税による財政措置、新病院の建設用地の無償貸与と財政支援を北見市が実施、そして、北海道が北網圏への地域医療再生特別交付金での助成、などが現在投入されまた今後、その多くが予定されています。
同院の経営に関する適切な情報の提供がいま地域から強く求めれています、その説明責任を果たすことが病院のミッションのひとつになってきています。
私たち、支援する会は同院との信頼関係を深め、市民目線で病院との情報共有に努力します。そして、同院のスポークスマンになった気持ちで、病院のミッション実現のお手伝いとして地域の皆さんにその情報を発信してゆきます。

平成24年1月19日
北見赤十字病院の明日を考え支援する会 会員 逢坂 信治 記

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